Friday, 20 March 2009
20. 天国に近い国。
20日目。今日はおやすみの日。休息日。部屋でのんびりしながら、また明日からに備えようって、そんな日。今朝は猛風だった。きっと波がすごいことになってるだろうと外を見ると、びっくり。波がなかった。観察してみると海からの風ではなく、海に向かっての風だった。猛風が波をかきけす。それはまるで誰かが息を吹きかけて波を吹き消しているみたいにふわーっとした風景。そんな日。
今日。日本からの便りで、私のおばあちゃんが天国に逝った事を知った。ずっと煩ってはいたのだけれど、それでも突然の話だった。それは1週間前、私の展示がオープンした日だったらしい。この1週間、その事を全く知らなかったけれど、私はとても活力に満ちていて、爽快で、穏やかで、心身共に健やかだった。安心で、たくましく、強くなった感じだった。きっと、おばあちゃんが一緒にいてくれたからに違いない。
不思議。4年前。もうひとりのおばあちゃんが亡くなった時も私はアイスランドにいた。不思議なめぐりあわせ。きっと今頃天国で「あの子はいつもアイスランドにいますねー」とおばあちゃん達同士で話しているに違いない。2人とも私が撮ってあげた写真が遺影となったらしい。参列できないのに写真が参加。きっとそれが私の役割。
たくさんの涙があふれてきた。とても感情深い涙で、だけど悲しい涙とは少しちがう気もした。とにかくたくさんあふれてくる涙だった。私はおばあちゃんが大好きで尊敬していた。そして、そんなおばあちゃんの孫であることをとてもうれしく思っている。このことをおばあちゃんに直接伝えたことはなかったかもしれないけど、ずっとそう思っていた。
夕方7時ごろ。風が止み、美しい夕暮れになった。今日は部屋で休む日にしようと思ったけど、おばあちゃんをプールにつれていってあげたくてプールに出かけた。風が止んで暖かかったから、寄り道して散歩にも連れて行ってあげようと少し海岸も歩いた。美しい空だった。プールもとてもよかった、これが私の好きなプールだよ。今、私の心にエネルギーが宿っている。清いエネルギー。きっとこれはおばあちゃんがくれたエネルギー。おばあちゃん自身かもしれない。応援してくれているのだ。頑張りたい。
おばあちゃんへ。60年くらいぶりに再会するあなたの旦那さんや、そしてお友達たちと天国で幸せでありますように。先にそちらに逝った私のおじいちゃんとおばあちゃんにもよろしくね。本当にいろいろありがとう。これからもどうぞよろしくね。アイスランドの敬子より。
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